和紙のような雰囲気のレザー 何気なく人が取り出したレザー小物は、時に私たちをハッとさせるような魅力を持っています。きっとそれはその人の好みだけでなく、エイジングとともにライフスタイルや人となりがそこに表現されているからかもしれません。気を抜けない小物選びも、使い勝手の良い型と、オリジナリティがある独特な素材にこだわったものならば、長く愛用できるビジョンが描けそう。雰囲気のあるレザーを使った、使いやすいシンプルな作りのキーケースをご紹介します。 バケッタ製法のレザーを使って PUEBLO キーポーチはぷっくりと厚みを持たせた本体に、鍵を付けるキーホルダーが付いたシンプルな作りのキーケース。キーホルダーと本体をつなぐレザーストラップが長くとられているので、鍵の出し入れがしやすくなっています。使用しているのはイタリアの伝統製法で作られているプエブロを使用しています。使い込むほどに味わいが増していくレザーです。 『PUEBLO / プエブロ』とは、イタリア・トスカーナ地方に伝わる伝統的な「バケッタ製法」という手法で作られた革です。製造元はイタリアの名門タンナー「バダラッシー・カルロ社」です。 植物性タンニンを用いて時間をかけてなめされています。また、通常の革よりもゆっくりとオイルを染み込ませていくので、オイルが抜けにくく経年変化によりじわじわととオイルが表面に染み出てくることで、光沢と奥行きのある佇まいに変化していきます。特徴的なのが、革の表面を熟練の職人が専用のヤスリを使って細かく丁寧に擦ることで少し起毛させ、和紙のような雰囲気の微細な色ムラを付けていること。使い込むうちに、この表面の起毛が寝てくるので、革の表情や手触りが変化していくという見た目以外の変化も楽しめます。水等で濡れても水分を拭き取った後に陰干しすればシミになりづらく、油分が多く含まれているため擦り傷は布等でこすると馴染んでいきます。 使うほどに、見た目に手触りに変化していくPUEBLO キーポーチ。大切な方への贈り物にもお選びください。 革の可能性を信じて 東京・蔵前にアトリエを構え、素材選定・型紙製作・プロトタイプ製作の全てをデザイナー自ら行うことで、一貫したコンセプトを大切にしているREN(レン)。 新たなスタンダードを創造していくという意思のもと、既成の言葉ではない透明感のある澄んだ響きをブランドネームに掲げて、2005年にスタートされました。 革のキズや色ムラ、シワなども天然皮革の証として、そのような部分を無駄にすることなく製品づくりを行っており、つや出しや顔料乗せといった最終工程を経ずに仕上げられた、革本来の質感を存分に味わうことのできることを大切にしています。素材の特性を見極めながら、洋服にマッチする質感と体に馴染むフォルムを追求した、トレンドに左右されないシンプルなデザインを展開。革本来の質感を活かしたナチュラル感がありながら、モードな雰囲気も併せ持つ、肩の力が抜けたファッション性が魅力的です。